工場の照度基準においては、JIS Z9110およびこれに準ずる照度規格に基づいて、照明設備の管理標準を設定することが求められています。エネルギーの効率的利用を目指し、調光による減光または消灯を励行するとともに、不要または過剰と思われる照明設備の設置を控える必要もあります。
また、省エネルギー型照明設備、たとえば点灯回路に電子回路式安定器(インバーター)を採用した蛍光ランプ(Hf蛍光ランプ)などを導入するのが望ましいとされています。
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場所別の照度を比較してみましょう。
廊下、通路、出入り口、階段、洗面所、トイレなどは、75~150ルクス程度の照度が確保されていれば十分です。
しかし、設計室や製図室などのように、細かい視作業が求められる空間では、750ルクスから1500ルクスの高い照度の確保が求められています。
また、精密機械や電子部品の製造工程部門のように、極度に微細な視作業を必要とする場合は、1500ルクスを超える高い照度を確保しなければなりません。